日々のできごと

デザインとアート

きっかけ

デザインとアートの違いって説明できますか?私はできませんでした…。
それまでは深く考えたこともなかったのですが、以前、ある方が私に言った、

「我々はデザインを提供しているのであり、アート作品を作っているわけではない。」

と言うひと言をきっかけに、ん?と考えるようになりました。当たり前の事とわかっていてもどこか混同してしまい仕事をする上で多少やりづらさみたいなものも感じてた当時の私には非常に考えさせられる一言だったのです。

 

では実際どう違うんだろうってことで。

【デザイン】
作ろうとするものの形態について,機能や生産工程などを考えて構想すること。意匠。設計。図案。
ー引用ー「三省堂 大辞林 第三版」

【(グラフィック)デザイン】
主として平面の上に表示される文字や画像、配色などを使用し、情報やメッセージを伝達する手段として制作されたデザインのこと。
ー引用ー「”グラフィックデザイン”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。最終更新 2017年8月26日 (土) 02:46

【アート】
芸術。美術。
ー引用ー「三省堂 大辞林 第三版」

【芸術】(アートの意味に美術も含まれるようですがここでは割愛します。)
表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動。
ー引用ー「”芸術”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。最終更新 2018年7月13日 (金) 12:41

なるほど明確な違いがあるわけですね。
私自身、デザインとは「客観」アートとは「主観」なのかなと考えています。
つまりデザインにはユーザーという存在がないと成立しえないものであるのに対しアートはあくまで製作者の表現活動だということ。似てるようでけっこう違う。

作り手のこだわり

このように明確な違いがあるデザインとアートですが、かといって全く違うかといえばそうでもないのかなと考えています。
それは「美しさの追求」
やや大げさではありますがデザイナーもアーティストもここは共通してるのではないかなと思います。デザイナーのこだわりを製品に反映させるのは大事なことです。ただ、デザインにはクライアントの意向は勿論、様々な決まりごとがあるためこだわりを100%反映させることは難しく取捨選択が迫られます。それらを踏まえ、クライアントやエンドユーザーに明解に情報を伝えるにはどうすればよいか。私自身多忙を極めれば極めるほど目標を見失いがちですが、そんな時は前述のひと言を思い出し初心に立ち返るようにしています。

それらを経てクライアントに好評価をいただいた際の喜びは何にも替え難いものがあります。
求められているものが何なのかを常に念頭に置き「客観」を忘れることのない仕事をこれからも心がけたいと思います。

S.Miyagawa

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