日々のできごと

ジャパニズム ー桜 On My Mind ー

今年も桜の時季が過ぎてしまいました。
私もご多分に漏れず桜をこよなく愛する日本人で、毎年この時季を待ちわびているのですが自宅のそばにけっこう立派な桜の木があり毎年たくさんの花をつけ楽しませてくれます。桜の時季が近づくと毎朝その下をくぐる度に膨らみ始めたつぼみを見ては、まだかまだかと気がせきます。待ちに待った満開を迎えると、少し早めに家を出てしばらく桜を眺めてから仕事に向かうのが日課になります。やがて風に乗って花びらが散り始め、とうとう緑が目立つ頃になるとさみしい気持ちもあるのですが「いよいよ本当に春だなあ」となぜかわくわくとした新鮮な気持ちにもなります。いつ頃から日本人は桜を愛する様になったのでしょうか?
西行法師(平安時代後期の歌人)の有名な句で
「願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」
(できることならば咲き乱れる満開の桜の下で死にたいものだ 釈迦入滅の如月(2月)の満月の頃に)
という和歌があります。この他にも桜を題材にした和歌がいくつかありますがどの歌にもこよなく桜を愛する心が込められています。こんな大昔(約800年以上前)から日本人は桜の花に様々な思いを重ね合わせていたのかと思うと とても感慨深いものがあります。日本には四季があり、その折々に独特な風情があり、人々はそれを感じながら暮らしてきました。桜を愛する豊かな心も、その中で自然と生まれ引き継がれてきたものでしょう。そんな事を考えると、もう今から来年の桜が待ち遠しくなってしまいますね。
◆K.hirotsu

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